転転転結。感情は3つの点で設計する
セリフを書く前に決めるもの。ツカミ、展開、ピークの振れ幅と、その配置
このノートが扱う原則: 原則3
引用した作品・データ: 涙のミックスフライ定食(全3話)
脚本を書き始めるとき、私はセリフから書きません。最初に決めるのは、視聴者の感情がどこで上がり、どこで落ち、どこで最高点に達するかです。この曲線を紙に引いてから、それを成立させるための場面を置き、最後にセリフを書きます。
曲線には3つの点があります。ひとつ目は冒頭のツカミ。指を止める点です。ふたつ目は物語の展開。「この人はどうなるのか」と視聴者を先へ引っぱる区間です。みっつ目は感情のピーク。怒りでも、涙でも、安堵でもいい。この一点のために、前のすべてがあります。
起承転結ではなく「転転転結」と呼んでいるのは、縦型の60〜180秒には「承」を置く余裕がないからです。状況が示されたら、すぐに動かす。動いたら、また動かす。落ち着かせる場面を作ると、そこで飛ばされます。
「涙のミックスフライ定食」は、家賃の値上げをめぐる話です。題材だけ聞くと地味ですが、視聴者が最後まで見たのは、感情のピークの位置と高さを先に決めて、そこへ向かう展開だけを残したからだと考えています。当社アカウントの中央値(1本あたり30万回)を大きく上回る再生になりました。
御社ならこう使う
御社のお客様が、御社の商品に出会う前に感じている感情は何でしょうか。不安、諦め、我慢。その感情が最も高まる瞬間を、物語のピークに置きます。商品はピークのあとに、解決として現れます。
次のノート
曲線を決めたら、次はテンポです。感覚ではなく、数字で決めています。
この考え方で、貴社の台本を書きます。
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